トランプ氏が禁止表明をしたTikTokのByteDanceの音楽ストリーミングRessoはインドでどうなる?

トランプ大統領は2020年7月31日、中国の「バイトダンス」傘下の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」について、アメリカでの使用を禁止する考えを明らかにした。複数の米メディアは同日、トランプ大統領がティックトックのアメリカ事業の売却を命じる計画だと伝えている。
 ティックトックは、利用者の情報が中国政府に流出するといわれるが、どんな情報が流出するのからわからない。他のアプリにはできないことがなぜティックトックにはできるのかもわからない。それがわからないとどの国のどのアプリも使えなくなる。そもそも国単位の問題なのか。米中摩擦に利用されているのかもしれない。ムニューシン米財務長官は2020年7月29日、安全保障上の観点から外国企業による投資を審査する「対米外国投資委員会(CFIUS)」が調査していると明らかにした。
 マイクロソフトが買収に向けて交渉しているとの報道も出た。ニューヨーク・タイムズは2020年7月31日、マイクロソフトがティックトックの買収に向けて交渉していると報じた。GAFA落ちしているマイクロソフト。ツイッターを上回る広がりは見逃せない。可能なのだろうか。

 TikTokアプリでは短い動画クリップの撮影および編集と動画への特殊効果の追加が可能。BGMを選択し撮影した動画に組み合わせて編集してオリジナルの動画を作成して公開できる。音源は公開されたものが使用されることもある。撮影時間は最大60秒。
 2017年、運営会社であるByteDanceがアメリカの若者に人気のmusical.lyを買収。2018年、と正式に合併アプリ名が「TikTok」に統一された。日本の音楽版権管理団体JASRACと提携関係も結んだ。
 日本では2018年の新語・流行語大賞で「TikTok」がノミネートされた。ドラマ『獣になれない私たち』ではスポンサーになり、劇中の登場人物がTikTokを利用するテレビCMが放送された。『第69回NHK紅白歌合戦』ではいきものがかりが「じょいふる」を歌唱するステージで、一般ユーザーが投稿した動画の一部をステージ演出に取り入れた。
 不適切な内容の動画を投稿した場合、運営によって動画が削除される。規約違反を行った場合はアカウントが凍結される。危険性がある動画や、適切でない可能性がある動画には注意喚起文がが表示されるが追い付いていないこともある。2019年7月17日、TikTokに投稿されていた児童ポルノを拡散した高校生と大学生9人が書類送検された。
 ポンペオ国務長官は「利用すれば、個人情報が中国共産党の手に渡りかねない」と発言。インド政府は2020年までに、国家安全保障とプライバシーに関わる懸念から使用を禁止した。別記事で詳細を書いた。
 2019年12月、アメリカ政府は陸軍、海軍、空軍、海兵隊と沿岸警備隊に対して、政府支給の端末でのTikTokの使用を禁止。
 日本では、自民党の「ルール形成戦略議員連盟」(会長・甘利明税調会長)が安全保障などの懸念からTikTokを念頭に中国発のアプリ利用を制限するよう、政府に提言する方針と報じられた。

 2019年4月6日、インド南部タミル・ナドゥ州都チェンナイの高等裁判所は、インド中央政府に対しTikTokのダウンロードを禁止するよう命じた。裁判所は、アプリがポルノを助長し、青少年の精神の健全性を損なうとした(別記事)。
 2020年6月29日、インド電子・技術省がTikTokの使用を禁止。インド国内からは、 利用者のデータをインド国外のサーバーへ転送したり悪用したりしているとの多くの苦情が寄せられていたという。ラダックでのインドと中国の間で軍事的緊張の時期と重なる。

 ByteDanceの音楽ストリーミングプラットフォームRessoがインドから間もなく禁止される、と報道された。The Economic Timesのレポートによると、275個のアプリが削除されるリスクがあるとのこと。ByteDanceのResso、テンセントのPubGを、XiamiのZili、アリババのAliExpressの名があがる。
 Ressoは2020年3月にリリースされたソーシャルミュージックストリーミングアプリ。インドでのみ利用できる。Ressoは推定で1000万回インストールされた。

 2020年3月4日、ByteDanceはRessoをリリース。ユーザーは、歌詞、コメント、その他のユーザー作成コンテンツを音楽のフルレングスのトラックとともに、互いに共有する。広告ベースのモデルの無料アプリTikTokとは異なり、Ressoの無料枠は広告のほかに、ストリーミング品質が128 kbpsに制限される。Androidでは月額INR 99、iOSで月額INR 119。最初にインドに焦点を当てたのは膨大で若いモバイルユーザーの人口だが無料でないものはインドでは厳しい。それでもけっこうひろがった。
 Tiktokが問題なのか、Tiktokだけが問題なのか。

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