なぜ新型コロナウイルスの患者の収容施設で火災が発生するのか?【過密収容、暑さ、扇風機、エアコン、ショート、病院とホテルでの相次ぐ火災は対岸の火事ではない】
インド南部のアンドラプラデシュ州ビジャヤワーダにあるホテルで2020年8月9日早朝、火災が発生して少なくとも10人が死亡した。ホテルは、新型コロナウイルスに感染した患者の治療のために使われ火災発生時には患者30人と病院スタッフ10人がいた。炎が上層階に広がり患者がパニックに陥り7人がテラスから飛び降りた。他の2人は煙がホテルを覆っていたので窒息死。1階のエアコンのショートがホテルの火災の原因となったとみられている。
アーメダバードのナヴランプラ地区にある私立病院では6日8人が火事で死亡した。当時50床のShrey病院には49人の患者がおり、そのうち8人は4階にあるICUにいた。患者用の机の扇風機が出火の原因ではないかとみられている。プラスチック製のカーテンやベッドの掛け金が火の回りを早めたとの見方もある。1分38秒でICUは濃い煙に覆われた。酸素ボンベなどの医療器具のサンプルが収集され調査される。
ヴィジャヤワーダは商業、政治、教育、メディアの中心地。インドで急成長している都市の1つ。世界で3番目に人口密度が高い。オックスフォード・エコノミクスが発表した報告書は、2035年までに世界で10番目に急成長すると予想。エンターテインメント、建設、食品、教育、ヘルスケア、交通機関の評価が非常に高いため、住宅都市部の生活のしやすさ指数2018により、インドで9番目に住みやすい都市としてランク付けされている。10の鉄道ジャンクション。1平方kmあたり約31,200人。
出火の原因は調査中だが、人災としかいいようがない。