なぜ民主党のバイデン氏が選んだ副大統領候補のカマラ・ハリス氏の母は乳がんの研究者だったのか?【民族・ジェンダー・医学・ダイバシティでインドのルーツが注目される母の家系】

アメリカの大統領選で民主党の候補に内定しているバイデン前副大統領(77)は2020年8月11日、副大統領候補に黒人女性のカマラ・ハリス上院議員(55)を選んだと発表。ハリス氏はジャマイカ系の父親とインド系移民の母親を持つ。当選すれば女性で初の副大統領となる。バイデン氏にもしものことがあれば大統領となる。2024年の大統領選挙も気になる。
 バイデン氏はツイッターで「彼女は恐れを知らない闘士だ」称賛した。12日にバイデン氏の地元、東部デラウェア州で演説する。
 検察官出身のハリス氏。カリフォルニア州司法長官を経て2016年に上院選で初当選。トランプ政権の強硬な移民政策を批判する。民主党の大統領候補にも名乗りを上げ「女性版オバマ」として注目を集めた。

 ハリス氏の母は、Shyamala G. Harris。世界的に有名な科学者であり乳がんの行動家。2009年2月11日、がんで逝去。プロゲステロン受容体遺伝子の分離と特性評価の研究。
乳房組織のホルモン応答性に関する研究。彼女の発見は、乳房生物学および癌におけるプロゲステロンおよびその細胞受容体の役割に関して功績があった。
 仕事に革新的でコミットメントに寛大で信じている大義に忠実。乳がんアクションの仕事に対する断固たる信念。

 シャマラ・ゴパラン・スミスは、1938年4月7日にマドラス(現チェンナイ)に生まれた。19歳でデリー大学を卒業し25歳でカリフォルニア大学バークレー校で栄養と内分泌学の哲学の博士号を取得した。論文は全粒小麦粉からのトリプシン阻害剤の分離と精製。バークレー校の動物学部にある癌研究ラボで研究を行う。乳癌の研究者。大統領の乳がん特別委員会の委員も務めた。ジャマイカ出身のスタンフォード大学で経済学の教授を務めたドナルドハリスと結婚、夫婦は、娘のカマラが7歳のときに離婚。

乳がんはインド人女性に最も多いがん。人口10万人当たりの年齢調整罹患率は25.8。死者率(同)は12.7。乳がんを早期発見できないことによる死者数は2020年までに、年間7万6000人に達する可能性があると推測する研究もある。インドは乳がん患者の生存率が最も低い。2010~14年に乳がんと診断された患者の5年生存率は、66.1%にとどまっている。

 チェンナイには、宗教上の理由から肉を食しない菜食主義者が多い。癌登録資料からみたこの地域における乳癌の年齢調整罹患率は人口10万対20.8と、日本と同程度(大阪19.7)。乳癌の発生要因のひとつとして肉食が考えられているが、肉食以外の乳がんの発生要因をあるのかもしれない。

 
 ベジタリアンの多い南インド。ビーガンベジタリアンでは乳癌のリスクが低下するともいわれる。一般的にはベジタリアンは非ベジタリアンに比べると癌のリスクが低いとされている。乳製品や肉食は癌リスクが高い。ビーガンは鶏肉、卵、牛乳、チーズ、乳製品もとらない。
 
 栄養学の専門ジャーナルに、乳がんの低リスク群において、ビーガン食による乳がんリスク低下効果を示した臨床研究が、米国のグループ(Loma Linda University)から報告された。アメリカ人の女性では、乳がんは、罹患率および死亡率がいずれも第2位。赤身肉や加工肉の摂取が、がんリスクを高めるといわれる。

 インドの女性の間で乳がんはトップキラー。男性は肺癌。ワシントン大学の健康指標評価研究所(IHME)。

 乳がんはインドの女性で最も一般的ながんであり子宮頸がんを抜いている。

 肉食でないことのベジタリアンはよいが、ベジタリアンの食生活も油分、糖分摂取・乳製品ということで肥満・運動不足と重なると健康によくない。

 インドの科学者が乳がんを検知するブラジャーを開発した。ケララ州の Centre for Materials for Electronics Technology(CMET) に所属する A. Seema 氏。インドの民間人女性に贈られる最高の栄誉も受賞。がん細胞が分裂することにより生じる温度の変化を検出するセンサーが取り付けられている。女性が腫瘍を有しているかどうかを調べる。マンモグラフィーと同等の結果が得られたとの報道もある。

 乳がんの主な症状は、乳房のしこり。乳房にえくぼやただれができる。左右の乳房の形が非対照になる、乳頭から分泌物が出るな自分で見つけることができる。乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっている。体内のエストロゲンが多いことや、エストロゲンを含む経口避妊薬の使用、閉経後の長期のホルモン補充療法は、乳がんを発生するリスクを高める。初経年齢が低い、閉経年齢が高い、出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験がないことも乳がんの発生と関連がある。

 AI活用で誤診が少ない乳がん検査を実現をめざす女性起業家もいる。診断にかかる時間を大幅に短縮しより正確な判断を下す人工知能とディープラーニング。ベンガルールのスタートアップ。ビッグデータ解析や熱画像処理技術などを活用することによって、より高精度の乳がん診断を行う。

 民族、ジェンダー、医学、ダイバシティでインドのルーツが注目される母の家系。

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