クアッドの演習始まる【豪が13年ぶりに参加】

インド東部ビシャカパトナム沖で2020年11月3日、海上自衛隊とインド、米、オーストラリア海軍による合同海上演習「マラバール」が始まった。今回の演習は豪州が13年ぶりに参加。「クアッド」と呼ばれる4カ国の結束を誇示する。マラバールは3~6日と中旬の2度に分けて実施される。海自からは護衛艦「おおなみ」が参加。インド国防省は実施に際し声明を出し「海上・対潜水艦演習などで(各国の)高いレベルの協調を示す」と意気込みを表明した。日米豪印は、中国けん制を念頭に、航行の自由や法の支配の浸透を目指す「自由で開かれたインド太平洋」構想を共有している。

マラバール海岸は、インド南部のコンカン地方からタミル地方のカンニヤークマリに至るまでの沿岸地帯。紀元前3000年頃からすでにその記録が現れ、メソポタミア、アラビア、ギリシャ、ローマなどにその存在が知られていた。ケララ地方のコージコード、カンヌール、コーチはインド洋貿易の中心的存在。マラバール海岸にはユダヤ人やシリアのキリスト教徒も居住。イスラームが伝来するとムスリムになる原住民も増えた。

アメリカの大統領が誰になろうと粛々と演習は進む。

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