オートリクシャー

インドやパキスタンでは「オート・リクシャー(auto-rickshaw)」。バングラデシュでは「ベイビータクシー(baby taxi)」、ネパールでは「テンプー(tempo)」、スリランカでは「スリーホイーラー (three-wheeler)」、インドネシアでは「バジャイ(bajaj)」、フィリピンでは「トライシクル(tricycle)」、タイやラオスさらにポルトガルなどで「サムロー(トゥクトゥク)」と呼ばれている。

サムローやシクロ、ベチャなどの人力車に置き換わった。エアコン付きタクシーが普及し大都市での営業は禁止される傾向も。電動車も目立つ。中米諸国やポルトガルなどに導入、車両が安価で普及。バジャージ社の会長からは直接意気込みを聞いた。

最初から三輪車として設計製造されたものと、オートバイの後輪部分を改造したものがある。屋根はビニール生地の日除けで乗客の側面はあいている。運転席は前席中央にあり、ハンドルはオートバイと同様のバーハンドル。

もともと「人力車」を語源とする人力の「リクシャー」。原動機付きで「オート」。タイのトゥクトゥクと比べると車体は一回り小型。最有力メーカーはインドのバジャージ・オート。原型はイタリアのピアジオ。インドで1959年から1974年までライセンス生産され、契約終了後もバジャージのブランドで販売されている。

古いものは白煙を吐き出す2サイクルエンジンが大気汚染の原因となりデリーやダッカでは2サイクルエンジンの営業が禁止された。排出ガスが比較的クリーンな4サイクルエンジンやCNG(圧縮天然ガス)エンジンを搭載した緑色のオート・リクシャーが広まった。インドネシアでは液化石油ガス (LPG) エンジンを搭載したものも。

トゥクトゥクにはナンバープレートがある。日本の郵政省が収集車をダイハツの3輪トラック『ミゼット』から4輪トラックに変えた際に、中古のミゼットをODAとしてタイに並行輸出した。日本ではタクシーとして営業することはできない。公道走行が可能な自家用車として登録されている。

日本では1949年(昭和24年)ごろから大阪を中心に「半タク」と呼ばれる三輪タクシーがあった。戦前の半円タクシーから名称を流用。料金は一般タクシーの80円に対し50円であった。

インドでの電気自動車の普及はバッテリー交換式の「オートリキシャ」が牽引する可能性がある。電気自動車(EV)はフル充電されたバッテリーに素早く交換できる。一日の充電でフル営業ができる。