クリシュナについて

クリシュナはヒンドゥー教でも最も人気がある神のひとり。ヴィシュヌの化身、つまりアバターともいわれる。初期のクリシュナ崇拝は神としての信仰でないものも含む。ヴィシュヌ派の一派では最高神に位置づけられ他の全ての化身の起源とみなされている。

「クリシュナ」は名前は「黒い」「暗い」「濃い青の」という意味の形容詞でもある。
多くの異名、称号を持つ。モーハナ(Mohana、魅力的な者)、ゴーヴィンダ(Govinda)、ゴーパーラ(牛飼い)など。約16000人もの妃がいた。肌の色が黒くアーリア人ではない土着の神格である。彫像や現代の絵画では青い肌で表現される。

金色のドウティ(腰布)をまとい、クジャクの羽の王冠を戴く。青年が独特のくつろいだ様子で立ちバーンスリーを演奏する。バターを盗む幼児の姿、山を持ち上げる姿、アルジュナの御者を務める姿など。額に刻まれているUの文字はヴィシュヌ神を表している。

叙事詩『マハーバーラタ』の中でヴィシュヌの化身として主要人物の一人として登場する。『バガヴァッド・ギーター』では主人公アルジュナの導き手として登場する。神への献身的な愛を説き『バクティ』としてキリスト教世界などでも広く知られている。愛人ラーダーとの恋については詩集『サッタサイー』が初出。ジャヤデーヴァの『ギータ・ゴーヴィンダ』はインド文学史上特に有名。

クリシュナは幼い時からその腕白さと怪力を発揮し、ミルクの壷を割ったために継母のアショーダーに大きな石臼に縛られた際にはその臼を引きずって2本の大木を倒したなど。物語は多い。

ヴリンダーヴァンは、ウッタル・プラデーシュ州、マトゥラー県の都市。クリシュナ生誕の地として有名なヒンドゥー教の聖地である。1590年にゴーヴィンダ・デーヴ寺院が建設された。