SAVE💛INDIA 宗教行事

ちょうどその時期に、3月、4月に大規模なヒンドゥー教の祭りや行事が相次いだ。感染への不安と、厳しい制限による鬱憤。そうしたものを発散するかのように人々が集うことになった。

ガンジス川に隣接するヒマラヤの聖なる町ハリドワールで4月にピークに達する数週間にわたるマハクンブの現場周辺で、毎日最大40人が陽性であることが判明した。祭りは12年に一度だけ開催される。多くのヒンズー教徒が川で水浴びをすると人々の罪が免除され生と死のサイクルから救いがもたらされると信じている。
1億5000万人以上の訪問者が予想されると述べています。

ウッタラーカンド州政府は、信者にマスクの着用を義務付け、何百万ものマスクを無料で配布し公共エリアを消毒し続けるとしたが、ウッタラカンド州政府によると、ハリドワールで検査を受けた約5万人のうち、12日には408人、13日には594人の感染が確認された。ハリドワール市を訪れていた66歳の映画作曲家シュラヴァン・ラソド氏は、地元に帰宅後に感染が確認され、22日に亡くなった。

インド南部アンドラ・プラデシュ州クルヌールで4月14日、数百人の村人が互いにウシの糞を投げ合い、元旦の伝統行事を祝った。2人の神の結婚紛争を再現したこの奇祭では、カイルッパラ村の住民が狭い通りに2つのグループに分かれて、ひと月前から用意されていたウシの糞を投げあい、互いの健康を祈願する。
元旦を祝う行事として古くから伝わるこの祭りでは、毎年100人以上のけが人がでるといわれているが、地元ではウシの糞に触れることで1年を通して健康でいられると信じられている。

WHOはインドでの感染の急拡大は大勢の人が参加する宗教的な行事が開催されるなど社会的な感染対策が困難だったことなども要因だと指摘した。
インド文化省傘下のインド考古調査局(ASI)は15日、北部アグラのタージマハルなど、ASIの下で中央政府が保護する全ての歴史的建造物や博物館を一時的に閉鎖すると発表した。ヒンズー教の祭事や州議会選挙で人の集まる機会が増える中、タージマハルの公開の休止が決まったのは納得できないとの声もあがった。

こうした動きの背景としてはヒンドゥー・ナショナリズムの高まりを忘れてはならない。インドはイスラム教徒などとの共存や融和を目指す世俗国家を国是としていたが、ヒンドゥー教徒を主体とするインド人民党(BJP)が2019年の総選挙で圧勝して以降、ヒンドゥー教徒の力が強くなっている。神像について冒涜だとクレームがつけられるケースの多くはヒンドゥーの神であって、イスラムなどの他の宗教の神についての抗議は少ない。
パキスタン領内への空爆、イスラム教徒が多く住むカシミール地方の自治権のはく奪、イスラム教徒だけを排除した市民権法の施行などの動きが立て続けに起きており、国内のイスラム教徒はインドが「ヒンドゥー教国化」するのではないかと懸念している状況がある。
コロナ危機の中でもヒンドゥー重視の動きが目立っていた。ヨガやアーユルヴェーダを感染症対策として政府が勧めたり、ヒンドゥー教徒が牛の尿を飲む「飲尿」のパーティーを開いたりと、行き過ぎたヒンドゥー熱が生じていた。

アメリカの「国際信教の自由委員会(USCIRF)」が年次報告書で、宗教の自由についてインドを中国や北朝鮮などと同じ最低ランクの「特に懸念のある国」に位置づけた。4 月28日、インド外務省報道官はこれに強く反発した。イスラム教徒が多い中東でも、インド国内のイスラム教徒への同胞意識が強まるなど、新型コロナ禍を機に国際社会での協力と対立の双方の動きが広がった。

この時期に各地で行われていた選挙集会も影響したとみられる。
4月中旬にはすでに感染の再拡大が始まったいたが、選挙集会にはモディ首相も参加して「こんなに多くの人が集まったのは初めてだ」と述べていた。映像を見る限りマスクをしている参加者の姿は少ない。
西ベンガル州議会選挙では、ナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党(BJP)が敗れた。モディ首相を激しく批判するママタ・バネルジー州首相が率いる全インド草の根会議(TMC)が、定数294の州議会で200議席以上を獲得。大都市コルカタをかかえる人口9000万人の西ベンガル州でも感染が広がっていた。インド東部の西ベンガル州では3~4月、州選挙を前に複数回にわたって大規模集会が行われていた。

政府は、第2波を抑制する対策に遅れたとして批判の声も高まり始めていた。モディ政権は、主要国の中で、首脳の支持率が上がっていった珍しい国だ。わかりやすい説明と、経済対策、国として危機を共有することで結束を固めることに成功していたのだが、不満がつのり始めたのである。
処女作『小さきものたちの神』でブッカー賞(1997年)を受賞したインドお作家のアルンダティ・ロイは、モディ首相の辞任を求める意見記事に、私たちは空気が不足している。私たちは死にかけている。世界経済フォーラムの演説の中で。。。ヨーロッパとアメリカの人々がパンデミックの第二波のピークを通して苦しんでいた時に話しました。彼には一言も同情はありませんでしたが、インドのインフラストラクチャーとCovidへの準備についての長くてうっとりするような自慢だけでした。

インド人民党の報道担当者、ナレンドラ・タネジャ氏は4月29日、第2波が猛威を振るっている状況に触れ、責任は「まず第一に」政府にあるとの認識を示した。CNNのクリスティアン・アマンプールに対し、「政権の座にあるのは我々であり、我々がインド政府だ。従って良いことも悪いことも、何であれ我々が責任を負う。我々はあらゆるレベルで最善を尽くしている」と述べた。現在の危機は予測できなかったとも主張。「2月当時、多くの研究者や医者は多かれ少なかれ同じ見解だった」とした。そのうえで「明らかに何かが誤った方向に進み、我々は『津波』に見舞われた」とした。