二つのサイクロン

サイクロン上陸は、5月17日(月)に上陸した「タウテ」に続き今年2度目。8日で2つのサイクロンがインドに上陸するのは初めて。二つ目の天災だ。5月26日(水)正午ごろ、サイクロン「ヤス(Yaas)」がインド北東部のオディシャ州に上陸した。上陸時の勢力は、サイクロンのカテゴリーで3番目に強い。最大風速は36m/s。

高潮による浸水で少なくとも5万人が家を失った。新型コロナウイルスの深刻な感染状況が続く中、医療体制などへの影響が懸念される。強風で建物の屋根がはがれたり、町の中に流れ込んだ海水に車がつかったり。上陸したオディシャ州に隣接する西ベンガル州では高潮で100か所以上で堤防が決壊しておよそ1100の村が浸水。

「ヤス」とはオマーンの言葉で「絶望」を表すとか。オディシャ州や西ベンガル州などでは洪水や土砂崩れが発生。竜巻により死者も出た。日本で話題は月食。大潮の時期で海水面が高く海岸線では浸食も心配される。

「タウテ」はグジャラートに州に上陸したサイクロンとしては、1998年のサイクロンと並び観測史上もっとも強い。

サイクロン「タウテ」は勢力を強めながら西部グジャラート州に上陸。米軍合同台風警報センター(JTWC)によると、上陸時の風速は約56メートルと、インド西岸で過去最強の勢力を記録した。最大都市の西部ムンバイ沖では5月18日沈没した石油採掘施設から海軍が177人を救助した。

タウテの接近で低地からは新型ウイルス感染症の患者を含む数万人が避難を強いられた。ムンバイでは仮設の診療施設から患者580人が複数の病院へ搬送された。グジャラート州に400カ所ある新型ウイルス感染症専門病院のうち100カ所で電力供給が停止した。非常用電源が4カ所で作動しなかった。

インドのモンスーンシーズンは年々激しさを増している。2018年8月の洪水では西部ケララ州だけで数百人が死亡した。19年にはシーズン中、全国で1600人を超える死者が出た。5月には北インド洋上でサイクロンが発生しやすくなる。6月に入ると南西風で収まる。2020年5月20日は西ベンガル州にサイクロン「アンパン」が上陸して95人の死者、経済損失も大きかった。

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