日印文化センターが開業したのはコロナ禍が拡大する地方選挙の注目州

インドのナレンドラ・モディ首相がグジャラート州の新しいヴァドナガル駅の駅舎の開所式を行った。故郷グジャラート州の鉄道など開発プロジェクトの応援も欠かさない。2021年7月16日。ヴァドナガル駅はモディ首相が8歳の時から父親の手伝いをしてチャイワラ(お茶の販売員)と働いた思い出のある駅だ。モディ首相の父ダモダルダスは駅の中にチャイ屋を持っていた。その父親が駅でお茶を売るのを手伝っていました。

#チャイ売りをした駅

故郷の再開発されたヴァドナガル駅とを映像でつないで開業を祝った。「私の多くの思い出がこの駅につながっている」とモディ首相は振り返った。ヴァドナガルはグジャラート州の中心都市アーメダバードから約100 km離れた田舎にある。モディ首相は、グジャラート州の各地に鉄道などの開発プロジェクトの開始を宣言した。ヴァドナガルもその一環だという。「新しい駅は非常に魅力的に見えつ。広軌に改造されて電化され駅は遺跡遺産回路の一部であるため、ヴァドナガーは現在、鉄道の接続性が向上しています」とモディ首相は語った。
ヴァドナガル駅は遺跡の保存地区の一部になっているため観光省は駅舎と入口ゲートの外観を整えるために8.5億ルピーを費やした。赤砂岩の建物にはインドらしい雰囲気を作り出している。近くには観光客に人気のある宗教スポットのタランガヒルがある。

#選挙を前に地方開発
ヴァドナガル駅舎は石の彫刻を使用して美的に設計された。開発プロジェクトでは新しく318室の5つ星ホテルも建てられた。故郷開発だ。2014年の総選挙で地方政治家から電撃的な首相就任に至る際にモディ首相は自分は子供の頃ヴァドナガル駅でチャイ(インド式ミルクティー)を売っていたと何度も語った。
ヴァドナガル駅は広軌路線で国内の他の地域と接続するようになった。モディ首相はガンディナガル-バラナシの毎週の超高速列車と、カンディナガル-バレサの列車の開業も祝った。そしてヴァドナガルを通り、スレンドラナガル駅とピパバフ駅の間を266 km伸びる新しく電化されたメヘサナ-バレサ広軌鉄道も祝福した。旅客列車と貨物列車をシームレスに運行できる。
ヴァドナガルでは長さ425mの2つの乗客用プラットフォーム。カフェのある乗客待合室
。女性の乗客のための待合室や噴水もある。
コロナ禍の中でも二期目の首相の地方開発の勢いは止まらない。

#バラナシに文化センター
日本の支援でインドの顔となる施設がオープンした。モディ首相はウッタルプラデシュ州のコンベンションセンターの開所式の演説で、日本人、日本政府、駐インド鈴木哲大使に感謝の意を表した。「ルドラクシュ」は、2015年に当時の日本の安倍晋三首相がバラナシを訪問した際に合意した。2階建てのコンベンションセンターは1,200人を収容できる。ルドラクシュは数珠などにも用いられる天然木。国際協力機構(JICA)が支援した。友情の新しい章が書かれていることは幸せだと表明し、日本の協力進められているデリー-ムンバイの高速列車と産業回廊にも言及した。3エーカーの土地に推定200億ルピーで建てられた最先端のコンベンションセンターは、展示会、国際会議、さらにはコンサートを開くこともできる。メインホールとタワー、120台収容可能な駐車場、会議室がある。塔の屋根はヒンドゥー教の神シヴァのリンガに似せて建てられている。バラナシの独特の遺産と文化を描いたギャラリーや、音楽や芸術とのつながりを示す壁画もある。モディ首相はツイートで日本の支持を歓迎しコンベンションセンターはバラナシを国際会議の魅力的な目的地にし、より多くの観光客やビジネスマンを引き付けるだろうと述べまた。
バラナシを訪問したモディ首相は他の公共事業とプロジェクトも開始した。これらのプロジェクトの中には、中央石油化学工学技術研究所の技能技術支援センター、マンゴーと野菜の統合パックハウス、およびセンターのJal JeevanMissionの下での143の農村プロジェクトがある。バナラシ・ヒンドゥ大学に母子保健ウィングを発足させた。

#デルタ株が確認されたインドでは
心配がないわけではない。もちろんコロナ禍だ。インド株とインド型と呼ばれるようになってしまった「デルタ株」。その脅威に直面しているのはインドだ。「ワクチンの効果が落ちている」との調査結果も注目されている。ファイザー製「95%→64%」という。新型コロナウイルスにワクチンはどこまで効くのか。猛威を振るうデルタ株(インド株)に対しては、効果が弱いのではないかという指摘が出ているのだ。
WHOは4月以降、デルタ株が報告された国や地域の数を公表している。NHKによると、4月27日の時点ではインドや米国など少なくとも17の国だったのが、およそ1か月後の5月末には60の国や地域に増え、さらに1か月後の6月末には96の国や地域に広がった。これまで感染者が少なかった東南アジアでも広がっている。インドネシアやタイ、マレーシア、ベトナムなどが特に大きな打撃を受け、相次いで「夜間外出禁止」などに踏み切った。

#チダムバラムの政府批判
その組閣にも厳しい目が向けられている。
野党国民会議派の重鎮チダンバラム氏は、ワクチン不足をめぐってマンダヴィヤ新保健相を非難している。予想外のパンデミックの巨大第2波。第3波への不安。デリー、マハラシュトラ、カルナータカ、ウッタルプラデーシュを含むいくつかの州とユニオンテリトリーがまだワクチンの不足となっている。
新たに任命された連邦保健相マンスフ・マンダヴィヤにワクチンの州への適切かつ中断のない供給を確保するよう助言。1週間後、チダンバラムは前任者(ハーシュ博士)の道をたどっていると述べた。
マハラシュトラ州では、保健大臣のRajesh Topeが、適格な受益者に早く予防接種を行うには、州が月に最低3億ルピーを必要としていると述べている。首都デリーでは、政府が再び物資を使い果たしたため、ワクチン接種センターのほぼ50パーセントが閉鎖されたとヒンドゥスタンタイムズ紙は報じている。
チダンバラム氏はツイッターで次のように述べている。「新保健相@mansukhmandviyaは前任者と同じ道をたどっている。それは残念だ。州ごとにワクチン不足を訴えている。予防接種センターにはワクチンがない。並んでいる人々は、予防接種センターがワクチンを使い果たしたために、家に帰らなければならない」
以前、ワクチンの不足に関して州から提起された苦情の中で、マンダヴィヤは、国民の間にパニックを引き起こさないように13.50クローレのワクチンが使用可能であると述べた。中央政府は、多くの場合、全人口が年末までにワクチン接種されると主張している。 チダムバラムは、州保健大臣によって提起された苦情が嘘であるかどうかをマンダヴィヤに尋ねた。「ニュースは偽物ですか。結論は、国民がセンターと州の間でだまされているということ」とツイートしている。
チダムバラムはラフル・カンディ―を含む国民会議派の指導者とともに、パンデミックの取り扱いについて政府を批判してきた。今年の4月28日、元連邦閣僚のチダムバラムは、当時の保健大臣ハーシュヴァルダンの声明に「愕然とし」た。国はワクチン、酸素供給、レムデシビルが不足していないと説明していたと批判し人々に「政府に対して反乱を起こすよう促した」。

#ワクチンの法的壁
国産にこだわらずにワクチンを輸入することはできないのか。
アメリカはインドが承認さえすればファイザー、モデルナのワクチンを提供できるとしている。アメリカはすでに、パキスタン、ネパール、ブータン、バングラデシュがアメリカからのワクチンを受け取ったとしている。インドは、ワクチンの提供を受け入れるための法的問題を乗り越えるのに時間がかかっている。国務省のスポークスマン、ネッド・プライス氏は、通信社のPTIが報じたところによると、「インド政府からの承認が得られれば、これらのワクチンを迅速に出荷する準備ができている」と述べた。インドの場合、緊急輸入にはいくつかの法的ハードルがあるため、時間がかかるとネッド・プライス氏は述べた。
アメリカは国内在庫からの8000万回分の投与量を世界中の国々と共有することを発表している。インドはモデルナとファイザーの300万から400万回のワクチンの提供を受けることになっている。しかし、各国に固有の運用、規制、および法的プロセスの国内セットを完了する必要がある。現在、インドは、関連する法的規定を確認するためにさらに時間が必要であると判断している。「インドが法的手続きを完了すると、インドへのワクチンの寄付は迅速に進行する」とプライス氏だが。ModernaとPfizerは、インドでの訴訟から彼らを保護する法的保護を望んでいる。

#第2次政権発足後初の内閣改造
モディ首相は7月7日、2019年5月の第2次モディ政権発足後初の内閣改造を実施した。新たに43人が就任し、12人が去った。今回の改造で任命された大臣は77人、第1次内閣時の57人に比べて大幅に増加、そのうち閣内大臣は30人となった。
特徴は信賞必罰。ニルマラ・シタラマン財務相、アミット・シャー内相、ラジ・ナート・シン国防相、スブラマンヤム・ジャイシャンカル外相、ピユシュ・ゴヤル商工相などの重要閣僚は留任。主要な外交、国防、経済政策は継続されることになったが、与党・インド人民党(BJP)の重鎮の3大臣(ハルシュ・バルダン健康・家族福祉相、ラビ・シャンカール・プラサド電子情報技術・通信相、サントーシュ・ガングワル労働雇用相)が辞任した。バルダン氏は新型コロナウイルス感染第2波での対応失敗の責任を取らされた形。プラサド氏はIT規制をめぐるソーシャルメディアとの対応を誤ったことで足を引っ張られた。ガングワル氏は新型コロナ禍での労働者の大量失業などの責任を取らされたとされている。
感染第2波でモディ首相批判が高まり支持率の低下も見られている。内閣改造に踏み切ったのは信賞必罰の総括と整理といえる。BJPが政権を握る主要州(グジャラート州、ウッタル・プラデシュ州、ウッタラカンド州、ゴア州など)で2022年は2月以降に議会選挙が相次いで実施される。

#金持ち内閣
モディ首相の新内閣で最も裕福な大臣トップ10。最近拡張された連邦内閣の78人の大臣のうち、90%(または70人)がクロレパティであり、大臣1人あたりの平均資産は16.24ルピー。金持ち内閣だ。4人の大臣は50億ルピー以上の資産を宣言したため、「高資産大臣」に分類された。その顔ぶれ。

バグワット・キシャンラオ・カラド博士
10. Bhagwat Kishanrao Karad博士(財務省国務大臣)
9. Ashwini Vaishnaw(鉄道、通信、電子情報技術大臣)
8. Hardeep Singh Puri(インドの石油天然ガス大臣および住宅都市問題大臣)
7. Meenakshi Lekhi(外務省の国務大臣)
6. Pankaj Choudhary(財務省の国務大臣)
5. Kapil Moreshwar Patil(Panchayati Raj省の連合国務大臣)
4. Rajeev Chandrashekhar(国務・電子・情報技術大臣)
3.ナラヤン・ラネ(インドの中小企業大臣)
2. Piyush Goyal(消費者問題・食料・公共流通大臣)
1. Jyotiraditya Scindia(民間航空大臣)
379ルピー以上の価値のある総資産

 

#東京五輪
東京五輪に参加する選手団の壮行会がオンライン方式で7月13日開かれた。モディ首相の出席の下、タクール青年スポーツ相が出席した。首相府によると、東京五輪には、インドから夏冬を通じて過去最多となる18競技の126人が参加。フェンシングなど、インド人選手の参加が初めての競技もある。