インドとパキスタンとの緊張続く【紙幣、準州、協定】

インドがサウジアラビアに抗議した。記念紙幣に描かれた地図の中でインド・パキスタン・中国の3国が領有権を争うカシミール地方を独立領として表記した。サウジはインドも参加する20か国・地域(G20)の議長国。記念に新たな20サウジ・リヤル紙幣を発行したが裏面には世界地図が描かれ、インド支配地域を含むカシミール地方が独立領として表記されていた。インド外務省が「深刻な懸念」を表明。
パキスタンのカーン首相は2020年11月1日、実効支配するカシミール地方北部のギルギット・バルティスタン地域を準州に格上げすると表明。インドは反発。インド側のカシミールの行政区としての位置づけに対応した形。後手の印象。インドは昨年、同国が実効支配するジャム・カシミール州から自治権を剥奪しパキスタンが反発。行政単位の変更は、憲法を改正する必要がある。議会の3分の2が賛成が必要。
パキスタンは米印情報共有協定に警戒を示している。ポンペオ国務長官とエスパー国防長官がインドを訪問した際に署名された米印諜報協定を警戒している。カシミールをめぐる将来の紛争において、インドに有利になる可能性があるからだ。
インドとパキスタンの緊張が続く。

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