なぜP.K ミシュラが激励メッセージを寄せたのか?【慶應大学の日印イノベーションハッカソンに参加して見えたインドらしさ】

プラモド・クマール・ミシュラはインドのモディ首相の主席秘書官。2008年9月ー2013年8月にグジャラート州電力規制委員会委員長を務めた。それまでは農務長官。1948年8月11日生まれの72歳。デリー経済大学卒。都市開発省や首都圏計画委員会など様々な主要な役職についている。
 ミシュラは手腕を買われモディ氏からグジャラート電力規制委員会(GERC)の会長に任命され電力改革を断行した。選挙後モディとともに中央政界に復帰。閣僚の地位を持つ追加主席秘書官に任命されインドで最高の官僚の一人とされる。AIS。

 AISは独立を果たしたインドが多様性を持つ国家を一つにまとめ上げる手段として選択した官僚制度での中心的役割を果たしてきた全インド公務職(AIS=All India Services)やインド行政職(IAS=Indian Administrative Service)。IAS は毎年数十万人の応募者の中から 100 人程度しか選抜されないエリート集団。インドを実質的に支配してきたともいわれる。

 2020年8月25日、そのミシュラからの激励の手紙が送られた。慶應大学の日印イノベーションハッカソン。SFCの学生がインドの大学と協力して新型コロナウイルスや貧困、SDGの課題にイノベーションで解決策を見つけるという野心的な取り組みで約10回の講義の一つを筆者も担当した。最終日の8月25日のオンライン会議にはインド大使、元駐インド大使はじめ、国連関係者、東京海上会長会長などが参加した。ミシュラからの手紙はイノベーションは技術的なものであると同時に社会的であるものと指摘した。その声を受けて学生が農作物流通、新型コロナ医療、ごみ処理についてアプリの開発などのイノベーションの具体策を発表し参加した企業関係者の注目を集めた。新型コロナという厳しい環境の中でピンチをチャンスに変えるインドらしい発想にあふれたハッカソンだった。

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