なぜインドでコロナ死者が10万人を超えたのか?【スーパースプレッダーの研究、ビハールではそれでも選挙】
2020年10月3日 インドで新型コロナによる死者が10万0842人となり10万人を超えた。死者数はアメリカ、ブラジルに次ぐ世界3位。死者数は。感染者数は7万9476人増えて647万人となった。インドは、1日あたりの新規感染者数が世界で最も多い。冬を迎えヒンドゥー教の祭事もある。米ミシガン大学の教授によると年末までに1220万人に達する可能性があるという。
回復率は83.01%にまで上昇している。
インドでは9月に入ってからほぼ毎日、1000人以上の死者が出ていた。
2億人の人口を抱えるウッタルプラデシュ州は、10月15日から宗教行事を許可している。ビハール州では、7000万人の有権者が次の選挙で投票できるようになる。パンデミックが始まって以来、世界で最大規模の選挙。
人口が日本とほぼ同じビハール州での選挙は10月末に始まり、3日間にわたって行われる。ビハール州は70万以上の手指消毒剤、4460万枚のマスク、60万枚の個人用保護具スーツ、76万枚のフェイスシールド、230万枚の手袋を用意。ビハール州では、174,000を超えるCovid-19症例と878人の死亡が報告されている。
感染がどのように拡大したかに関する研究。感染者の約3分の2が、スーパースプレッダーから感染。「サイエンス」に2020年10月1日掲載された研究論文。感染者の70%は誰にも感染させていないとのこと。全感染者の8%が新規感染の60%を引き起こしている。14歳未満の子どもが感染源になりやすいとみられている。アンドラプラデシュ州とタミルナドゥ州で8月、感染が確認された8万5000人の濃厚接触者50万人超を対象に調査を実施。
先進国とは異なる感染パターンについて疫学調査は価値がありさらに必要。