菅首相初の対面外交で何を話したのか?【対中国のインド太平洋構想で連携し日米豪印外相を定例化】
4カ国外相会合に臨む茂木外相、ポンペオ米国務長官、オーストラリアのペイン外相、インドのジャイシャンカル外相。2020年10月6日、都内で会合を開き、台頭する中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進に向けた連携の強化で一致した。海洋安全保障やサイバー、質の高いインフラ整備の分野で協力を進める方針を確認。ポンペオ氏は、新型コロナウイルスの世界的流行を巡って中国を批判。南シナ海と東シナ海、台湾海峡などを列挙し「連携して中国共産党の搾取、威圧から守らないといけない」と訴えた。日米豪印外相会談では海洋安全保障や質の高いインフラ整備などでの連携を確認。夕食会で外相会談の定例化で一致。
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菅首相は就任後初の対面での外交。ポンペオ国務長官らと首相官邸で会談。日米両国が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想の推進に向け強固な日米同盟の維持を確認。菅首相はトランプ大統領の体調を気遣った。北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決に向けた米国の協力を求めた。菅首相とポンペオ氏は昨年5月以来の再会。会談では来年の東京オリンピック・パラリンピック開催について全面的に支持をするとのポンペオ氏の発言があった。「同志国とも緊密に連携していく」。
首相はその後、米豪印の3外相とそろって会談。『自由で開かれたインド太平洋』は国際社会に広く通じるようになった」と安倍前首相の外交を評価し「私の政権においても、この取り組みをしっかり推し進めていく」。茂木敏充外務大臣、坂井学内閣官房副長官、阿達雅志総理大臣補佐官ほかが同席。
安倍政権の方針を評価する菅首相。会合の成果を踏まえ、中国とどのように向き合っていくのか。