【インドの州】5:チャッティースガル州
「チャッティースガル」の名は数字の36から来ている。古来より36の王国があったから。インドの中部。州都はラーイプル。2000年にマディヤ・プラデーシュ州から分離した。2000年11月1日、チャッティースガリー語が話される16の地域がマディヤ・プラデーシュ州から分離して州となった。
インドの映画のうちチャッティースガリー語で製作された映画の通称は「チョリウッド(Chhollywood)」。中国映画産業の台頭を、ChinaとHollywoodを足し合わせ、「Chollywood」(チョリウッド)というが、hの数が違う。
初のチャッティースガル語映画を作ったのはマヌ・ナーヤクという人物で、その映画のタイトルは「Kahi Debe Sandesh(言づてを伝えて)」。「Mor Chhaihan Bhuinya(私の影と大地)」(2000年)はヒット。
ナクサライトはインド共産党毛沢東主義派(マオイスト)の反政府勢力。インド国内で最も長期化し、泥沼化した武力闘争を主導。マンモハン・シン「インド国内の安全を脅かす最大の脅威」。ナクサライトが反政府活動の拠点とする地域には鉱物資源。闘争の舞台は東部のジャルカンド州とチャッティスガル州。インド国内の石炭埋蔵量の40%以上が集中。鉄鉱石や石灰石、ドロマイト、ボーキサイトなどの鉱床もある。石炭は製鉄に欠かせない。火力発電にも必要。
「ナクサライト」は貧農や下位カーストの権利保護や土地改革を標ぼう。地主や警察当局を攻撃する。極左過激組織。毛沢東主義極左過激組織(マオイスト)。名前の由来は,1967年3月にベンガル北部ナクサルバリ地区で武装蜂起した農民集団が地主の土地や国有地を占拠し,「解放区」と称してゲリラ活動の拠点にしようとしたことにある。ベンガル地方での武装活動は1970年代初めに終息したが、インド各地に広まった。代表的組織は「インド共産党毛沢東主義派」(CPI-M)である。マオイストとよく言われる。
チャッティースガルはミネラルが豊富。国の総セメント生産の50%を生産。石炭は埋蔵量が2番目、生産量が最も多い。鉄鉱石生産で3番目。スズ生産で1番。石灰岩、ドロマイト、ボーキサイトが豊富。コランダム、ガーネット、石英、大理石、アレキサンドライト、ダイヤモンドも。