鬼神アスラのインドで映画「鬼滅の刃」の公開を求める署名【困難を克服するアニメの巨大市場】

吾峠呼世晴による漫画作品「鬼滅の刃」。作者がアマチュア時代の2013年、JUMPトレジャー新人漫画賞で佳作を受賞した読み切り作品「過狩り狩り」をベースとするバトル・アクション。『週刊少年ジャンプ』にて2016年~2020年5月連載。2019年テレビアニメ化、2020年映画化。爆発的な大ヒットとなっている。
 「天気の子」が公開されたインドで、「鬼滅の刃」も公開してほしいと署名活動が行われている。署名の目的は配給業者の注意を引き映画をインドに持ち込むため。アニメコミュニティを作りたいということだ。天気の子も署名活動を受けて公開となった。
 アジアの国でもインドでも公開されていない。ファンはそうなることを望んでいるので、Change.orgでキャンペーンを開始した。目標は5万で半数以上になっている(2020年12月)。インドは一般的にアニメーションコンテンツのは通常の市場では公開されにくい。家族を殺害した人間を食べる悪魔と戦う少年の物語は「デーモンスレイヤー」と訳される。悪魔は病気の象徴として日本の民間伝承に最初に登場し物語のメッセージは聴衆の共感を呼んだ。レジリエンス、克服すること、行う力というメッセージはインドを含む各国に共通する。少女が自分で自分自身を見つけた千と千尋の神隠しでは両親が豚に変身した。
 阿修羅はインドにおける悪魔の通称『リグ・ベーダ』では常に悪い意味とはかぎらず,特殊な神格をさす場合もある。鬼神のイメージ。「神 (sura) でない (a) もの」,すなわち「非天」と通俗語源解釈され,悪魔の意味になった。仏教に取入れられたアスラは,生きとし生けるものが輪廻転生する6種の生存状態の一つ。仏教を守護する8種の神格的生物の一種で,鬼神の一つ。阿修羅像には,法隆寺五重塔塑像中の奈良時代初期の『阿修羅坐像』,興福寺の乾漆造『阿修羅立像』がある。

アニメ」というジャンルそのものの普及も始まっている。ドラえもんやガンダムなどのインド人が見たことのないコンテンツの魅力を解説している。アニメファンは急拡大している。
 インドはアニメのこれからの巨大な市場。公開が実現したら「鬼滅の刃」は鬼神のベースがあるインドではどう受け止められるのか。

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