共和国記念日#73

1月26日はインドの共和国記念日だ。73回。モディ首相は衣装でもメディア宰相としての期待に応えた。コスチュームが飽きることがない。

(70周年)在京インド大使館主催による「インド共和国73周年記念日祝賀行事」がホテル・オークラで開催された。林芳正外務大臣が出席し挨拶。日印両国が外交関係樹立70周年を迎える今年、二国間関係が、政治・安全保障、経済・経済協力、人的・文化交流を含め、幅広い分野で一層強化される。日本とインドの間では「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」が結ばれている。インドは地域や世界の繁栄と安定に役割と責任をもつグローバル・パワーだ。日本にとっても「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で極めて重要なパートナー。本田太郎外務大臣政務官も出席した。ジャイシャンカル外務大臣はビデオ・メッセージで日印関係は安定し安全で持続可能なインド太平洋地域を形成するための大きな潜在性を有しているとした。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/page1_001087.html

(共和国記念日主賓)
共和国記念日は1950年1月26日にインド憲法が発布され共和国となったことを記念する日で8月15日の独立記念日や10月2日のガンディー生誕記念日とともに重要な祝日になっている。ちなみに独立記念日は1947年に英連邦王国としてのインド連邦が成立して独立国となったことを祝う日である。共和国記念日の式典では陸軍が盛大なパレードを行う。式典に主賓として招かれる外国の首脳からインドの外交の方向を見ることができる。2014年には安倍晋三が日本の内閣総理大臣として初めて主賓として出席した。その翌年にはアメリカのオバマ大統領がアメリカの大統領として初めて主賓として出席した。インドの大国化を視覚化し内外に示す重要な行事だ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%97%A5_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89)

(テロ警戒)日本政府は在留邦人に向けて安全の注意喚起を出した。「1月26日のインド共和国記念日には、各地で祝賀行事が予定されており、デリーにおいては、インド門周辺をはじめとする中心部において交通規制が行われます。テロ等の具体的な情報があるわけではありませんが、不測の事態に巻き込まれないようご注意ください」とした。インド治安当局は、日頃から過激派による爆弾テロ攻撃等を警戒している。過去には祝祭日の前後にテロ事件が発生したこともある。テロ事件等の不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の治安情報の入手に努めるよう促した。
農業法関連の動きも引き続き注意が必要だ。去年の11月下旬以降、農業関連法の撤回を要求するパンジャブ州ほかデリー周辺州の農民を中心とした抗議行動が行われている。農民側は、当局の許可を得た上で、共和国記念日に合わせデリー準州内の主要道路において3つのルートでトラクターによる行進を行う予定であると発表した。デモの現場やシュプレヒコールをあげる集団には近づかないほうがよい。

https://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/20210125_Rep_Day_j.pdf

(ボース生誕125年)共和国記念日の少し前には別の記念日があった。英国からの独立運動の指導者スバス・チャンドラ・ボースは生誕125年となった。ボースは、マハトマ・ガンディー同じ時代の指導者でガンディーの無抵抗主義を批判したとされる。第2次世界大戦中にナチス・ドイツや日本と協力し英国の植民地支配を終わらせようとした。インド独立に重要な役割を果たしたとして国民の人気は日本で思っている以上に高く指導者を意味する「ネタジ」の愛称で知られている。
様々な記念イベントが開催された。植民地時代に設置されたニューデリーの戦没者慰霊碑「インド門」の近くにはホログラム像が設置された。ここには英国王ジョージ5世(King George V)像があったが半世紀近く前に取り壊されていた。ホログラム像は実際の像にとって代わられる。現実が実現する前に像を描くのがIT以来得意になったインド。モディ首相はホログラム像の除幕式で独立運動の偉大なる英雄に敬意を表すると述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/303975e501fc1258a89b739adecccf1786332ee1

今年はインドも日印関係も量的な変化が質の変化を生み出す年になりそうだ。

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