香り米
香り米の最高峰はバスマティ米。日本人が食べているのはジャポニカ米で、粒が丸く短い。粘り気を作る「アミロペクチン」が多く含まれふっくらと炊き上がる。インディカ米は、細長くパラパラとした感じ。世界の米の生産量の約8割を占めている。インディカ米の中でも、特に高級なのがバスマティ米。水気が少なく、汁気の多いカレーとよく絡む。ビリヤニやプラウの味を決めるバスマティの香りの成分は「アセチルピロリン」でネズミの尿のような匂いだとの評され、香り米は古くから「じゃこう米」「鼠米(ねずみごめ)」といわれてきた。日本でも生産できるインドのお米がバスマティ米と「日本晴」をかけ合わせたサリークイーン。1989年の農林水産省「スーパーライス計画」でBasmati 370の血筋を引く日本の香り米が生まれた。サラサラ、ふっくらでカレーうまみをよく吸い込む。