感染者が15000人を超えたバングラデシュ、ロヒンギャ難民と縫製業労働者の危機

バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)によると、地域別ではダッカ市での感染が最も多い。年代別では21歳~30歳の若年層が多いことも特徴だ。欧米の比べると死者の数は抑えられている。縫製品製造者・輸出者組合(BGMEA)は、休業措置期間を設けていた。ダッカ都市警察は車両での外出を控えるよう通知し明確な理由なく違反した者には、3カ月間の禁固刑または1万タカ(約1万3,000円、1タカ=約1.3円)の罰金を科している。

バングラデシュといえば縫製業。2013年だが「ラナ・プラザの悲劇」が記憶に新しい。コロナよりも飢えが怖とバングラ縫製工場の労働者は賃金未払いに抗議した。欧米のファストファッションを支える。ブランド大手の商品を製造する縫製業の労働者数千人が賃金未払いに対して路上で抗議を繰り広げた。バングラデシュのアパレル関係の工場は400億ドル(約4兆3000億円)規模の輸出の約84%を占める。パンデミックの影響でスウェーデンのH&Mやアメリカのウォルマート、イギリスのテスコといった小売業者が注文をキャンセル。従業員は給料を支払われていないと訴える。バングラデシュではインドの翌日の3月26日からロックダウンが始まっていた。

 バングラデシュは、ロヒンギャ難民を救助し無人島へ運んだ。新型コロナ警戒のためなのか。ミャンマーの少数派のイスラム教徒、ロヒンギャの難民を乗せた船は、新型コロナウイルスを持ち込むおそれがあるとして着岸を拒否された。沖合で漂流する船が増えた。バングラデシュ政府は、2020年5月2日、乗っていたロヒンギャの難民を沖合の無人島に移送した。バングラデシュにいるロヒンギャの難民は、劣悪な環境の難民キャンプから抜け出すため、密航業者の船でマレーシアなどを目指している。
無人島は約10万人のロヒンギャの難民を移住させるため政府が住宅などを整備していたもの。サイクロンや高潮で浸水するおそれがあると国連が懸念を示していた島で心配が残る。
 縫製と難民で海外につながるバングラデシュが、つながり故の災禍と戦っている。
 「戦う精神こそ、人生の達人のものである」(タゴール)。

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