ロックダウンで禁煙、インドは電子タバコも禁止になったがなぜなのか

インドの若者タバコユーザーの72%がロックダウン中に禁煙を試みた。18ー69歳の調査対象者の約66%が、健康上の理由からコロナを機会に喫煙をやめたいとの意向を表明している。世界保健機関(WHO)によると、インドの喫煙者と受動喫煙者の合計は2億7000万人。毎年100万人がタバコを原因とする心臓疾患などで死亡している。電子たばこ禁止令はアメリカのトランプ政権も販売規制に動いている。

財団「たばこの煙のない世界のための財団」が行った最近の調査。インド、アメリカ、イギリス、イタリア、南アフリカの合計6,801人のタバコとニコチンのユーザーに、2020年4月4日から2020年4月14日までの期間にインタビューを実施した。インドでは、調査した1,500人の喫煙者の3分の2が健康上の理由から禁煙したいという希望を表明。禁煙を検討したと回答した66%の中でも63%は実際に禁煙を試みた。
 コロナ禍でストレスと不安の増加している。メンタルヘルスへの悪影響がはインドの場合で36%。インドの回答者の過半数(58%)は通常、ストレスへの対処メカニズムとしてタバコまたはニコチン製品を使用しているが、かなりの量(46%)がタバコを減らしている。社会的距離の影響の向く方向が喫煙にのみ集中していないということのようだ。

インドのタバコとニコチンの使用者は他の国と比べてコロナ危機に対処するために健康的な対処メカニズムをとっている可能性が高い。身体運動、64%、呼吸運動、58%、瞑想、58%。ヨガ、55%。健康な習慣への傾向は大都市でより顕著。メトロでの瞑想は50%。
喫煙者は新型コロナウイルスで深刻な病気になるリスクが増加すると考えられている。ニコチン補充療法(NRT)が最も一般的な禁煙方法だった。若い世代は可燃性タバコ喫煙者が無煙タバコに切り替えようとしている。

 インドが電子たばこを全面禁止したのは若年層への普及を警戒したからだ。インド政府は2019年9月18日、電子たばこの生産、販売、輸入を全面的に禁止すると発表した。違反者には罰金や禁錮を科すこととした。電子たばこが先進国の若年層の間で爆発的に広がっている。インドは中国に次いで喫煙者の数が多い。禁止令を発表したのはシタラマン財務相。タバコを吸うのは格好がいいわけではないと強調。世界には400以上の電子たばこのブランドがあるがまだインドで生産されているものはない。外国からの侵害に神経質になる。1回目の違反で最大で禁錮1年か10万ルピー(約15万円)の罰金またはその両方が科される。2回目以降の違反は最大で禁錮3年と50万ルピーの罰金。商品在庫を持つ販売業者らには届け出たうえで最寄りの警察署に在庫を提出するよう義務づけられた。生産、販売、輸入、宣伝も禁止された使用は禁止されていない。
 インドの電子タバコ禁止は巨大市場に期待するメーカーに打撃となった。喫煙者の数が減少傾向にあるなかインドの喫煙者は1億0600万人と中国に次ぐ規模。フィリップ・モリス(PM.N)などが見た目と様々な風味がある電子タバコのインド市場に期待していた。

 インドの喫煙事情は独特だ。タバコを吸う人も多い一方、規制も厳しい。レストランやホテルなどの屋内ではタバコが吸えないことが多い。テラス席なども禁煙を前提とした黙認の雰囲気。道路では喫煙ができるが、基本は禁煙で灰皿が用意されている場所は少ない。禁煙をするにはいい旅行先かもしれない。インド国内では紙タバコとともに噛みタバコも多い。
 タバコの値段は100ルピーから350ルピー程度。海外ブランドは高い。インドのタバコはパッケージには健康被害を訴える肺や気管の損傷写真を掲げているものがある。少しショッキングに見える。
 ビディーは、インド中西部などで栽培される刻み葉からつくるタバコ。丘陵地域で採取されるテンドゥ(tendu)という植物の葉を巻いたインド固有のシガレット状タバコ。

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