オーストラリアとインドは近くて近い関係、インド太平洋の主役の国同士なのだが

森林火災で首脳会談が延期されたままコロナ禍に入ってしまったものの、印豪関係はインド太平洋の当事国の関係だ。位置的には主役になる。オーストラリアとインドは、法の支配や民主主義といった価値のほか、通商ルートとしてインド洋が大切であることや、経済面で中国に依存しているという共通点がある。アメリカのアジア回帰リバランス政策の直接の影響を受けた。インドはアメリカのパワーは相対的低下することには無頓着だがオーストラリアにとってはより深刻な問題だ。米豪防衛協力は進むものの中国をけん制するためにはインドとの関係が重要になる。
 「インド太平洋」はヒラリー・クリントン国務長官が、2010 年 10 月にインドとの海軍協力を呼びかけ、2011 年 11 月にはオーストラリアとの同盟に論文で触れた。その直後にインドを訪問したオバマ大統領がインド国会で演説を行い、民主主義的の普及に「共通の責任」を果たすことを訴えた。オバマ大統領は 2011 年のオーストラリア議会の演説で、アメリカが太平洋国家として地域にとどまるとした。オーストラリアは、2012 年からダーウィンやオーストラリア北部での海兵隊のローテーション展開を受け入れている。フィリピンとアメリカの同盟も通称ルートとしてのインド洋の存在があるからだ。その海で活動を活発にしている中国。中国は、2007 年、アメリカに代わってインドの第 1 の貿易相手国となり、オーストラリアにとっては、2008年に中国が日本に代わって第 1の輸出先となった。

 在豪インド人連続襲撃事件は、シドニーやメルボルンの白人青少年による「レッツ・ゴー・カレー・バッシング」という合言葉で留学生を始めとするインド人が連続して襲撃された事件。人口増加を目的に1980年代からは白豪主義を撤廃し多文化主義の多民族共存国家として移民を受け入れて来たオーストラリアにはインドからの移民・留学生も急激に増えた。インド人が独占する職場も生まれ新聞でも「カレー臭い」「シャワーを浴びろ」などの表現が記載された。インド人を襲撃する事件が多発し2009年5月31日にはインド人留学生が抗議の座り込みを行った。
 インド人のオーストラリアへの反感も強まり、6月1日にインドのマンモハン・シン首相がオーストラリアのケビン・ラッド首相と電話で会談。デリー大学で抗議デモが起こり、アミタブ・バッチャンはクイーンズランド大学からの名誉博士号授与を断りブリスベンの映画祭の出演も辞退。豪州大使館前で豪国旗やラッド首相の顔写真が燃やされた。インド人留学生は自警団を組織。2010年1月9日にはメルボルンでインド人が車ごと火をつけられて大火傷を負う事件が起きた。

 オーストラリアとインドは近くて近い関係、インド太平洋の主役の国同士。オーストラリアからの教育輸出が加速している。

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