墜落が相次ぐパキスタン、原因は不明だがコロナ禍の中で機体点検は大丈夫だったのだろうか

昔、操縦していた小型機のセスナは翼が上部にあり着陸のタイヤは常時出ている。エンジンが喪失してもグライダーのように緊急着陸ができる。旅客機は空を飛んだら降りるときのことを考えておかなけばならない。墜落の原因は不明だし、多くは複合的なので、「調べている」という状態が長く続くことになる。
 2020年5月22日、パキスタン南部カラチ、乗客乗員約100人を乗せたパキスタン航空の旅客機が住宅地に墜落した。地元保健当局によると、現場からは80人の遺体が収容されている。ラホール発で南部のカラチ行きのエアバスA320型機。午後2時半(日本時間同6時半)すぎ、管制との連絡が途絶えた。住宅地に墜落し爆発。2人の生存が確認されたとの情報もある。イジャズ・アフマド・シャー内相は、機体に技術的問題が発生したと発言。機長は着陸前、エンジン1基が機能不全を訴え、救難信号を発していた。イスラム教の断食月「ラマダン」の終わりとラマダン明けの祝祭「イード」の始まりに合わせて帰省のする人が多い。新型コロナウイルス対策で商業機の運航は再開したばかり。機体は2014年からのもので2019年11月の耐空検査に合格していたとのこと。

 PK8303は住宅地密集地の中にあるジンナー国際空港に1回の着陸を試みたが回避。ランディングギアの不調があったとの情報がある。その後再び旋回するとエンジンの電源喪失が確認されメーデーコールが発令されたとの情報がある。トラブルの中で携帯電話の電波塔に機体が接触したとの情報もある。現地時間14:30(GMT 09:30)に着陸許可は出ていた。胴体着陸を試みたとの情報もある。人口密集地帯の中に黒焦げの一帯。破片が散乱する。家屋が全焼し多くの車が燃えた。住民の被害はまだ不明。パキスタンのイムランカーン首相「ショックだ。悲しい」。
 パキスタンでは航空事故が相次いでいる。2010年には、民間航空会社Airblueが運航する航空機がイスラマバードの近くで墜落し、乗船していた152人全員が死亡。2012年に、パキスタンのBhoja Airが運航するボーイング737-200が、悪天候でラワルピンディに着陸する接近中に墜落。2020年3月11日には、首都イスラマバードでパキスタン軍F16が墜落し操縦士死亡。軍事パレードのリハーサル中だった。

 墜落の原因は何だったのだろうか。

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