夢をかなえるゾウはガネーシャか、インド象には大きさを調べる方法がある

マスクをした等身大の象が街頭行進をした。チェンナイの警察が感染防止の意識啓発。

 インドゾウは長鼻目ゾウ科アジアゾウ属の1亜種。アジアゾウは、過去3世代の間で個体数が少なくとも50%減少したとして、1986年から絶滅危惧種とされている。インド、バングラデシュのチッタゴン丘陵地帯、ネパール、ブータンのほか、インドシナ半島やタイ、マレー半島、カンボジア東部、そして中国の雲南省にも生息する。マレーシアではピグミーエレファントの新種の発見を報じたこともある。アジアゾウには、インドゾウのほかに、セイロンゾウとスマトラゾウがいる。アフリカゾウと違って牙が小さく耳もアフリカゾウより小さい。
 象は大きいので体重を図るのが難しい。表面積については特別な方法で調べることができる。シュリクマー関数という。ケララ農業大学の獣医学者が導きだし2002年にイグノーベル賞数学賞を受賞した。体表面積は肩までの高さと前足の円周に定数を掛ける。インド式数学。表面積=-8.245+6.807×高さ+7.073×円周。肩の高さと足のサイズで体の大きさが決まる。皆ほとんどが同じ形。

 井の頭公園のはな子さんは、タイ生まれのインドゾウ。惜しまれて死亡した。戦争で動物を殺し 日本から動物園がなくなり殺伐としたさなか日本人を励ました。上野動物園のころ酔っぱらった来園者を踏み潰し足に鉄の鎖をはめられ気が荒くなった。その後、穏やかな性格に戻り鎖も外された。

 インドで象といえばガネーシャ。インドでは現世利益をもたらす神とされ商人などの人気がある。太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもつ。腕は4本。マハラシュトラ州を中心に信者が多い。祝い事の際にガネーシャのカードを贈る。偶像崇拝を禁止しているはずのイスラム教徒の店でも見かける。
 の頭を持つ理由には複数の神話があるがもっとも有名なものは一度聞くと忘れられない。パールヴァティーが身体の汚れを集めて人形を作り命を吹き込んで自分の子供を生んだ。ガネーシャが浴室の見張りをしている際にシヴァが帰還し、ガネーシャはシヴァとは知らず入室を拒み、シヴァが激怒しガネーシャの首を切り落として遠くへ投げ捨てた。自分の子供だと知ったシヴァは、投げ捨てたガネーシャの頭を探す旅に出かけるが見つけることができず、旅の最初に出会った象の首を切り落として持ち帰り、ガネーシャの頭として取り付けた。アンパンマンのような頭。
 上座部仏教国のタイでもガネーシャは仏教徒に信仰されている。日本では天台宗・真言宗でガネーシャを起源に持つとされる歓喜天が信仰されている。

 象は怒ると怖い。襲われそうになったこともある。突進するがひるんでこけたりすると踏みつぶされる。眠っている時に家ごと破壊されることもある。ガネーシャ神信仰の延長で、ご利益を求めて象に食べ物を与える寺院がある。米、サトウキビ、ギーなど。ココナツやパイナップル、バナナ、マンゴー・スイカなどの象の好物は多い。
 象についてもっと調べてみたい。

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