ラダックで緊張が続く中国とインド、国民感情や情報流出への懸念が緊張をさらに高める

インドで人気となった「中国系アプリ削除」アプリがGoogle Play ストアから削除されたとのこと。Google Play ストアの関連ポリシーに違反しているという。Androidアプリ「リムーブ・チャイナRemove China Apps」は、スマートフォン内の中国系アプリを検出する。中国企業が開発したショートムービーアプリのTikTok。インド人女性へのアシッドアタックについての投稿をめぐる問題もある。インドのネット上ではTikTokをボイコットする動きがある。

 インドではリムーブ・チャイナが5月半ばに公開されてからの2週間弱でダウンロード数は100万件を超えたとのこと。

 中国とインドが係争中のラダック地方で中印両軍がにらみ合いを続けている。2020年6月5日で1カ月になるがなお小競り合いが続く。中国国営メディアは中国軍が付近で演習を始めたと伝えている。発端はインドの道路建設に中国が反発したことだとされる。山岳地帯での道路建設は戦車を配備できる軍事的意味が大きい。

 両軍兵士のにらみ合いはブータンのドクラム危機が記憶に新しい。今回は小競り合いで負傷者も出たという情報や双方が5,000~6,000人を増強したとの情報もある。

 緊張の中で中国はインドからの豚の輸入を禁止するとも報じられている。中国はアフリカの豚コレラ(ASF)の継続的な発生によりインドからの豚とイノシシの輸入を禁止。中国の畜産の安全を確保するためで中国の農業省と税関総局が共同声明で発表。アッサム州でブタとイノシシで最初の豚コレラの症例が報告されたという。時期が時期だけに衛生と政治が結びつきやすい。インド北東部のシッキム州のナクラ峠での緊張も気がかり。シッキムはインドが接収した。両国は1962年に中印戦争を戦った。

 インディア・トゥデイの報道によると、インドが中国からの脅威に対して戦闘機を発進させた。2020年05月12日。国境地域に中国のヘリコプター数機が現れたのを受け、潜在的脅威とみなし、数機の戦闘機を発進させた。インディア・トゥデイが伝えた。中国のヘリコプターによる領空侵犯はないとのこと。アルナチャルプラデシュ州の動きも気になる。1914年に提案された「マクマホンライン」が境界。詳細は著書に書いた。

 中国からもちこまれたコロナ禍。責任の所在を追求するインド人の法律家たちが中国を追及している。

 戦闘機の発進はSu-30の定期的なものだという情報もある。

 ラダックは連邦直轄領。最高標高サルトロカンリ7742m。旧ジャンムー・カシミール州だった。ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれたカシミールの東側半分。もとはラダック王国という独立した仏教国で藩王国に併合された。2019年10月31日に発効した再編成法でジャム・カシミール州が分割されラダックが連邦直轄領となった。2019年8月5日、憲法第370条でジャンムー・カシミール州に認められてきた特別自治権を剥奪する大統領令を公布しインターネット通信などを制限。2019年10月31日付けでジャンムー・カシミール州はラダック連邦直轄領とジャンムー・カシミール連邦直轄領に分割された。中国と国境を接し、中国が実効支配するアクサイチンもかつてはラダックの支配下だった。小チベットと称されチベット仏教の中心地の一つ。文革で破壊された中国のチベット自治区よりも曼荼羅美術など古い文化が残る。
 ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈の間のインダス河源流域に位置する。多数のチベット仏教僧院のゴンパがある。ダライ・ラマの属する宗派であるゲルク派のティクセ・ゴンパ。代々の王族が菩提寺としたカギュ派のヘミス・ゴンパ。極彩色の曼荼羅タンカ。スリナガルからカルギリを通りレーに至る国道1号線で素晴らしい自然を体験した。
 コロナに目を奪われている間も緊張は常に続いている中国とインド、国民感情や情報流出への懸念が緊張をさらに高める。

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