ジョージ・フロイドの死に抗議する中でマハトマ・ガンディーの像がなぜ冒涜されるのか
アフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイドが、2020年5月25日にミネアポリス近郊で容疑者として警察官に拘束されている最中に殺害されたとされる事件。告訴状によると、偽ドル札の使用容疑で手錠をかけられたフロイドが、呼吸ができない、助けてくれ、と懇願していたにも関わらず頸部を膝で強く押さえつけフロイドが死亡した。
マハトマ・ガンディーの像がフロイドの死に対する抗議の最中にワシントンDCで傷つけられた。「人道に対する罪」だとインドの米国大使タランジット・シン・サンドゥ。G7サミットでも話題の一部となるのか。
像の破損は「不名誉」とトランプ大統領。トランプ大統領は、2月のインド訪問中に、アーメダバードのガンディーのアシュラムでかなりの時間を費やした。ファーストレディのメラニア夫人もニューデリーのラージガートで花輪を捧げた。破損というか冒涜。着色スプレーをかけられた。まことに心がいたむ。インド大使館の向かいにある像。ガンディーの像はワシントンDCにある外国の指導者の数少ない像の1つ。2000年9月16日のビル・クリントン大統領の訪問中に元首相のアタル・ビハリ・バジパイが送った。
6月2日と3日の夜に破壊された。フロイドの拘留殺害に対する全国的な抗議の中で起こった。なぜなのか。抗議活動がハイジャックされたのか。
ジョージ・フロイドの死についてイギリスで抗議運動が激化すると像が標的にされた。抗議者たちは、米国大使館の外でのデモの後、ロンドンの議会広場にあるマハトマ・ガンディー像の前にプラカードを持って立った。像に人種差別反対のメッセージを貼り付け、「人種差別主義者」racistと書いている。2015年に設置されたこの像は、リンカーンなどの著名な外国人や政治家の広場にある。イギリス首相ウィンストン・チャーチルの像が破壊され「人種差別主義者だった」という言葉が吹き付けられた。
イギリスのボリス・ジョンソン首相「強盗により破壊された」。一部の抗議行動が暴力的になった。警察は、17世紀の奴隷商人であったエドワード・コルストンの像の被害の調査を開始した。
ガーナでは「差別主義者」としてマハトマ・ガンディーの像が撤去されたことがある。著作で黒人に差別的な言葉を用いたことなどから、アフリカでは「人種差別主義者」と見られることもある。2018年12月12日、ガーナの首都アクラのガーナ大学のキャンパスから像が撤去。設置されて2年半。インドの独立を勝ち取った偉人のイメージが強いが、アフリカでの評判は違うという。もっと調べなければ。カフィア。
当時インドの大統領だったプラナブ・ムカジーが、両国の友好関係の象徴としてガーナ大学に設置した。アフリカ南東部のマラウイでもガンディーが黒人に対して人種差別的発言を行った思われている。ガンジーは1893年から1915年まで、南アフリカで弁護士として働いた。
器物損壊は犯罪だ。(画像)