インド大手新興財閥のムケシュ・アンバニ氏が世界長者番付のトップ5に入ったのはなぜか?【フェイスブックが大型投資をした先をみればわかる】

リライアンス・インダストリーズの会長であるムケシュ・アンバニは、81億ドルの収入で世界で5番目に裕福な人物となった。ブルームバーグインデックスの世界で最も裕福な500人のランキング。ずっと世界で最も裕福な5人は、アメリカ人かヨーロッパ人、時にメキシコ人。アンバニはスティーブ・バルマーを抜いて純資産額が774億ドルとなった。2018年に中国の馬雲(ジャック・マー)を超えてアジア一の富豪となった。

アンバニはすでに純資産が645億ドルとしてアジア人で唯一世界大富豪トップ10入りを果たしたとして注目されていた。この時、アンバニ会長は9位にランクイン。新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けた他のライバルと異なり、リライアンス・インダストリーの株価は、3月の最低値より2倍に上がった。ただしアマゾンのジェフ・ベゾスは例外。

 ムケシュ・アンバニはインド最大の民間企業であるリライアンス・インダストリーズの会長であり、筆頭株主(48%)でもある。1957年4月19日生まれ。スタンフォード大学のビジネススクールを中退後、父ディルバイ・アンバニが創業したリライアンスに入社。
 実弟のアニル・アンバニとは父の財閥の支配権や遺産相続をめぐって争いを繰り広げてきたのは有名。兄弟2人で財閥を分割しそれぞれ独立して活動。ムケシュは、リライアンス・インダストリーズを繊維メーカーから巨大な石油化学メーカーに成長させた。弟アニルとの約束をやぶり通信産業に参入。子会社リライアンス・ジオが熾烈な低価格競争の末、2017年にアニルのリライアンス・コミュニケーションズを倒産に追い込んだ。
 アンバニが有名なのはムンバイ中心部の一等地にある自宅。総工費870億円の地上約170mのビルのようなホーム。60階ほどの高さに27階建の贅沢な造り。一等地とはいっても見下ろす先にはスラムが広がる。
 ヒーローだったジャック・マーを抜いたは、インドが中国を抜くことの現れということではないのだが。社運をかけたレース。国運も。

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