なぜコロナ禍と飛行機事故と重なるケララで豪雨の地すべりの被害が拡大するのか?【斜面に茶畑は作られる】

インド南部ケララでモンスーンの豪雨をきっかけに発生した大規模な土砂崩れに茶農園の労働者数十人が巻き込まれた。これまでに49人死亡。

 土砂崩れは2020年8月7日、州都ティルバナンタプラムから約250キロ離れたイドゥッキ県で発生。救助活動は激しい豪雨に阻まれ難航している。ケララ州では毎年、モンスーンの時期に洪水が発生し、犠牲者が出ている。イドゥッキの丘陵のムンナール地域のラジャマライ村での地滑りは、モンスーンによる激しい雨が原因。

 去年。インド南部と西部でモンスーンによる大雨が洪水を引き起こし150人以上が死亡、死者の半数近くは南部ケララ州に集中。南西部カルナタカ州とマハラシュトラ州も大雨に見舞われた。洪水や地滑りで交通が断絶され孤立状態に陥る地域も出た。災害管理当局は「大量の」「極めて大量の」降雨および強風が予想されると警報を発していた。

 2018年のおととしは「過去100年で最悪の洪水」と言われた。200人以上が死亡。州内の全14県で「緊急警報」が出た。ケララ州全域で数百の村が冠水し、道路1万キロ余り、家屋数千軒で損壊・倒壊を含む被害が発生した。

 日本では2013年4月に浜松市天竜区春野町杉の茶畑が地滑りし土砂が崩落した。避難勧告が出ていたため6世帯が公民館に避難。幅約70メートル、高さ約80メートルにわたって崩落し、土砂の量は推定約5万立方メートル。

 昼夜の温度差が大きい高地で作られる。ハイレンジは、南インドはケララ州にある紅茶の産地。南インドの西ガート山脈の東側に位置。最高地産のものは平均高度1,500mのところで栽培。昼夜の温度差が大きく山は霧に覆われています。この霧がハイレンジ茶に独特のフレイバーを与える。オレンジの花を思わせる香りは爽やか。口当たりが軽く、飲みやすい。水色も明るく赤みがかった美しいオレンジ色。南インドでは年間を通じて紅茶が生産されるがハイレンジのシーズンは、1、2月。
 茶畑は水はけがよく日当たりのよい山の斜面につくられ地すべりの危険がある。
 ケララの今年は、コロナ禍、飛行機事故と重なる。

続きはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください