インドのコロナ対策を日本はどのように支援できるのか?【政府が巨額の緊急支援を実施】 

 新型コロナウイルスの感染者が400万に迫るインドに対し日本政府が2020年8月31日、500億円の円借款を発表した。インターネットを使った遠隔医療や感染症の専門病院の整備、ICUを備えた病院など。近く発表されるインド政府の総合コロナ対策に加わる形で、国際協力機構(JICA)が円借款を供与。

 JICAインド事務所の松本勝男所長と、インド財務省経済局(DEA)のモハパトラ副次官が融資契約。ヒンドゥスタンタイムズには鈴木大使の写真。
 報道によると、インド政府は近く、約9千億ルピー(約1・3兆円)規模の保健医療の改革計画を発表する見通し。全国に約730ある県のすべてに感染症専門の病院を設け、約3万カ所にクリニックをつくる。医科大学などと村のクリニックをインターネットでつなぐ。遠隔問診、電子カルテの共有。
 Covid-19危機に対するインドの対応を支援するものとしては世界最大規模。フィリピンにも同規模の支援を二か月前に発表している。ローンの条件には、年間0.01%の金利と、4年間の猶予期間を含む15年間の償還期間。大使館とモハパトラは厚生労働省が実施している経済社会開発計画に対する日本の10億円相当の無償資金協力を提供することについてノートを交換。インド政府に酸素発生器を提供とのこと。
 1991年のインドの経済危機に際し日本はインドへの資金援助を行い、これを契機に日印関係は変わった。借款といっても500憶円というと金利や為替もあり相当な額。安倍首相は辞任したが首脳会談で発表などという目立つ形の方が日印や各国の多くの人に知れてよかった。

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