安倍首相のインド外交の最後の成果は何か?【電話首脳会談の成果としてのACSA物品役務相互提供協定】

自衛隊とインド軍との間で食料や弾薬を融通する物品役務相互提供協定(ACSA)に双方が署名。安倍首相は2020年9月10日、モディ首相と約30分間電話会談しACSA署名を歓迎。署名は2020年9月9日、ニューデリーで行われた。日本はアメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、カナダとACSAを締結している。インドはシーレーンのほぼ中央に位置し「自由で開かれたインド太平洋」構想実現にとって意味ある協定になる。南シナ海などへの海洋進出を強める中国をけん制する。
 署名は、鈴木哲駐インド日本国特命全権大使とアジャイ・クマール・インド国防次官(Dr. Ajay Kumar, Defence Secretary, Ministry of Defence)との間で行われた。本来であれば、去年の暮れのアッサム訪問に合わせて行われるはずだった。治安悪化とコロナ禍で伸び、首相の辞任を受け、安倍・モディ関係の続くうちにと、電話首脳会談の成果として打ち出す形となった。
 電話会談で安倍首相は、内閣総理大臣の職を辞することとなったことを説明し、これまでの友情と信頼関係に謝意を表した。年次相互訪問における様々な思い出についても言及。モディ首相からは安倍総理をねぎらい二人で共に過ごした時間を振り返る発言があった。
「両首脳がインド太平洋ビジョンを実施に移し、両国間の特別戦略的グローバルパートナーシップをさらなる高みに引き上げることができた」と安倍首相。インド外務省の声明によると、モディ首相は「安倍首相の個人的献身とリーダーシップにより、日印関係は大いに強化された」と発言。両首脳は高速鉄道事業など経済協力を着実に進めることも確認したという。
 外交もリモート。儀典にもニューノーマルと機敏な対応、相互理解が必要になっている。

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