アメリカ大統領選挙で討論会に臨んだインドをルーツにもつカマラ・ハリス副大統領候補

2020年10月7日夜の副大統領候補討論会は、大統領候補の討論会に比べてはましだったが、しっくりかみ合うというものではなかった。野党・民主党の副大統領候補、カマラ・ハリス上院議員の発言を、与党・共和党のマイク・ペンス副大統領がさえぎり、割って入った。「副大統領、私が話しているんです」。有色人種の女性がほほ笑みながら白人男性に発言を遮らないように求める。ペンス氏の発言時間は38分、ハリス氏は35分。
 ハリス氏の父親はジャマイカ出身、母親はインド出身。黒人で南アジア系の初の副大統領候補として注目されている。黒人女性は怒りっぽいという見方を避けながら、自分の発言の機会を確保する。CNNによる調査では59%がハリス氏が勝ったと答えペンス氏と答えた人は38%。ハリス議員に好意的な印象を持った女性は70%でペンス氏に好意的な印象を抱いた女性は32%だったという。
 南アジアでは、女性の指導者は珍しくない。長期政権も特徴だ。
 トランプ大統領が最高裁判事に指名した保守派のエイミー・コニー・バレット氏(48)は2020年10月12日の公聴会に夫と7人いる子どものうち6人を伴って現れた。死去したルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事の後任。ハリス議員はテレビ会議システムを通じて発言し、ホワイトハウスが関わる新型コロナウイルス感染で共和党の委員2人が感染した中で公聴会を開いたのは無謀だと述べた。ハリス氏はツイッターに「この最高裁判事の指名プロセスは違法で、国民の意思を故意に無視するものだ」。
 バイデン前副大統領がパートナーの副大統領候補に選んだハリス議員は、ハワード大学、カリフォルニア大学法科大学院を修了し、25歳で弁護士資格を取得。30代の若さでサンフランシスコ市検察官に選出された。7年後には、州民による選挙を経て州司法長官に就任。再選も果たした。
 リーマン・ショックの際には多くの世帯が住宅ローンを返済できなくなりハリス氏は州司法長官として大手銀行と戦い多額の債務減免を勝ち取った。ロシア疑惑などをめぐり、検察官スタイルの厳しい尋問が注目された。上院の女性議員は1992年の選挙前には100人のうちわずか2人だったが現在ではハリス氏を含め26人。民主党が17人と多い。
 2009年に亡くなった母からは「あなたが初めて何かを成し遂げる人になることもあるだろう。そうなったら、自分が最後にならないように」と教えられたと語る。バイデン氏が当選すれば、就任時には78歳で、史上最高齢の大統領。

 インドとは縁が深いが、人権問題でインドへの態度を硬化させる可能性も指摘されている。

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