LCCエアアジアの株をインドの財閥タタが取得【タイ航空の破綻などコロナ禍が直撃するアジアの空】

エアアジアのトニー・フェルナンデス氏とは1時間ほど話したことがある。2014年のエアアジアの事故のあとでいろいろ聞きにくいタイミングだったがインド系のトップは謙虚で前向きだった。今は新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の急減で業績が悪化。株の売却での資金繰り。日本からはすでに撤退。まだまだ厳しい。一方でコロナの影響はタタ受けているはずなのだが伝統の財閥は資金力の厚みが違う。アジアの空という成長産業に効率的に進出できる。

#タタ株取得
 エアアジア・グループはインドから撤退する可能性もある。インド最大財閥タタ・グループが、マレーシアの格安航空会社(LCC)大手エアアジア・グループからインド法人の株式を買い増すとエアアジアが2020年12月29日明らかにした。エアアジア・インディアの株式49%のうち32.67%を合弁相手であるタタに約3700万ドル(約38億円)で売却。これによってタタのエアアジア・インディアの持ち株は83.67%に高まる。タタは国営エア・インディアの買収にも関心を表明している。商機と狙い目を冷静に判断しているのかもしれない。

#植民地時代
  古くをさかのぼるともともと、エアインディアはタタの航空会社。エア・インディア(Air India)は、イギリスの植民地下にあった1932年に、実業家で飛行家としても知られるジャハンギール・ラタンジ・ダーダーバーイ・タタによって「タタ航空」として設立された。独立後の1948年にタタ・グループを離れ、インド政府との半官半民体制になった。日本発着路線は1950年代に乗り入れを開始した。早い時期から日本人客室乗務員を採用している。2007年に国有会社で国内線のインディアン航空と合併し、インドの国際線、国内線に就航する最大航空会社となり、2014年スターアライアンスに加盟した。 客室乗務員はサリーを着用、機内食はインド・カレーを提供、機内映画もインド映画を多く上映 特に機内食のカレーは質が高い。乗客にベジタリアンが多いため機内食の肉類が廃棄物になるのを避ける必要もあって、2017年、エコノミー席の機内食で肉類を提供しないことを決定し話題となった。

#破産申請
 エアアジア、日本で破綻の一方で、東南アジアでは順調な回復を見せていた。予約サイトをアプリ化しデジタル戦略を加速させていたが、エアアジア・ジャパンが2020年11月17日東京地裁に破産を申請した際の負債総額は217億円。新型コロナウイルスの影響よる国内航空会社の破産は初めてだった。感染拡大の影響で、4月から全便が運休。8月に一部国内線の運行を再開したものが再び10月1日からの全便運休を発表。12月5日全路線から撤退すると発表。

#エアアジア・ジャパン
 エアアジア・ジャパンは2011年にエアアジアとANAとの提携で設立。その後、提携を解消し、バニラエア(現ピーチアビエーション)へと社名を変更して運航を継続した。一旦、日本市場からは撤退したものの、楽天、ノエビアホールディングス、アルペンなどと2014年7月に再度エアアジア・ジャパンを設立。2017年10月から中部/新千歳線に就航し、その後中部を拠点として、仙台、福岡、台北の各路線を運航していた。
 エアアジア・グループによると、2020年第3四半期の旅客数は、第2四半期との比較で、エアアジア・マレーシアでは36%増、エアアジア・インディアでは79%増、エアアジア・タイランドでは65%増となっている。アセアン初となるデジタル銀行として、フィンテックビジネスの「BigPay」がマレーシア政府から認可されていた。

#タイ航空
 タイ航空はタイ政府が資本金の51%を出資する大手国際航空会社。2010年代に格安航空会社との競争などで収益が悪化。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、4月から全便が運休となって負債の返済が困難となった。5月、タイ政府は会社更生手続きの開始を決め、事実上の経営破綻となった。
 群雄割拠と過密競争のインドの航空事情から目を離せない。

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