予算

農業インフやインフラを重視した内容になった。2020年度の歳出は景気刺激策で13%増という形だ。2020年2月1日、シタラマン財務相2020年度(2020年4月~2021年3月)の『予算案』を発表した。歳出を30兆4,000億ルピー(約46兆円)と、減速している経済へのテコ入れを昨年度に続いて実施。農家や中間層から景気を立て直そうというものだ。歳出を分野別にみると、農業向けが前年度比28%増、交通向けが7%増、IT向けは約4倍と、インドが何を考えているのかがよくわかる。「2022年までに農業従事者の所得を倍増させる」と財務相の言葉は、モディ氏や選挙前に約束したもの。所得税減税を実施し中間層の所得税率を5~10%引き下げたいとしている。こちらは貯蓄にまわる可能性もあり景気浮揚効果は見えない。
 2020年度の財政赤字のGDP(国内総生産)比は▲3.5%と、2019年度の▲3.8%から縮小する見込みで、財政赤字は2020年度から2022年度まで継続的に縮小させようとしている。2月1日のインド株式市場は代表的な株価指数のSENSEX指数が大幅に下落。もっと大胆な財政出動を期待していたのだろう。

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