利用者が同意すれば位置情報で接触履歴を追跡するインド式対コロナアプリが注目の5つの理由

IT大国ならではの対コロナ禍アプリがお目見えした。アプリは、スマホや携帯電話の位置情報を用いて感染者との接触履歴を追跡する。過去14日間に感染者と接触していたことがわかると通知が届く。インド電子IT省が2020年4月2日、無償配布を始めた。アプリの名称は「आरोग्य सेतアロガヤ・セトゥ」、日本語にすると健康への架け橋。
 ダウンロードはQRコードからも簡単にできる仕組み。アプリ利用には、携帯電話番号の登録が必要だが、プライバシーは最大限尊重するとしている。アプリを開始する際にプライバシーの規定に同意する。いつでも利用をやめることができるとのこと。アプリは11言語に対応。匿名のデータを基に政府が感染拡大地域を公表しさらなる感染防止に用いる。
 期待1)人間の記憶はあいまいだがGPSの位置情報の詳細な記録が行える。期待2)人間のしがらみはいろいろと理屈をつけて「大丈夫」とのバイアスをかけるがそれがない。期待3)人間の接触は会話や挨拶を交わす知り合いを中心に考えがちだが、近距離という感染に直結する接触情報で判断できる。期待4)症状が現れる前の感染者との接触を追尾できる。期待5)感染源と感染先の位置と時間の膨大なデータをコンピュータが処理する。
 インド式の対処法に学べるところは多い。

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