インドの新規感染者数はブラジルを抜き2番目、南アフリカも1万人を超えコロナのBRICS。
インドの新規感染者数はブラジルを抜き2番目、南アフリカも新規感染者数が1万人を超え、ロシア、中国とあわせてコロナのBRICSとなっている。医療より経済を優先させる国の代表はアメリカかもしれないが。
「感染しても心配ない」としてきたブラジルのボルソナロ大統領の2020年7月7日に検査で陽性と判明。大統領府で職員100人以上が新型コロナに感染していたことが分かった。ブラジルでは7月10日現在、180万人が感染。7万人が死亡。
リオデジャネイロ市は制限の大幅緩和でマリンスポーツなどを解禁。
「私たちはみな、どうせ死ぬのだ」「ちょっとした風邪にすぎない」と国民に働いて経済を動かし続けるよう呼びかけてきた。他国で行われている外出制限等は「大量監禁」だと批判。「ウイルスは存在する。男らしく戦おう」。
派手に恐怖心を煽り、イタリアでどんなに死者が出ているかを大きく報じるのはパニックを広げるためにメディアが使う常套手段。その主張をすべて否定もできない。ただイースター(4月12日)までに仕事に戻って経済を回そうと言ったトランプ大統領に似ている。感染リスクが高いのは60歳以上なのに、なぜ学校を閉鎖しなければならないのか。
リオデジャネイロのスラム街ファベーラはムンバイのダラビとも通じる。新型コロナウイルスの世界の累計感染者数が1300万人を超えた。新規感染者数でインドはブラジルを抜き2番目になった。2020年7月12日のインドの新規感染者数は約2万8700人とブラジルの約2万4800人を上回った。
感染拡大の中心地は中国・武漢から欧米を経てブラジルやインドに。新興国の経済活動再開で理解不足、貧困、衛生問題、医療体制不備、が重なる。低中所得国の公的医療支出は国内総生産(GDP)比で2.8%。高所得国の7.7%。
BRICSは2000年代以降に経済成長が著しいブラジル・ロシア・インド・中国の四か国の総称。複数形のsを南アフリカともする。医療を後回しにしたツケに人命は高すぎる。