中国車

中国の自動車がインドを走る。長城汽車(GWM)は主力とするスポーツタイプ多目的車(SUV)やEVで、自動車市場が「戦える市場」と判断し参入した。2020年2月7~12日、ニューデリー近郊グレーターノイダで開かれたインド最大の自動車見本市「オート・エキスポ2020」に初めて参加した。中国系メーカーのインド参入は、上海汽車集団(SAIC)傘下の英系MGモーター・インディアの「MG」に続き2社目。長城汽車はインドに研究開発(R&D)拠点を設け、電気自動車(EV)向けのソフトウエアのプログラミングや人工知能(AI)の研究を行ってきた。インドでの完成車生産と販売を本格化させる。
 長城汽車は中国自動車最大手で、「哈弗(ハーバル)」と「WEY」のSUV2ブランドとピックアップトラック(PUT)「風駿(ウイングル)」、セダン「長城(グレートウォール)」、新エネルギー車(NEV)「欧拉(ORA)」の計5ブランドを持つ。アメリカのゼネラル・モーターズ(GM)からインドにある工場を買い取ることで合意。中国は、国内の需要が鈍化し海外の成長市場の開拓を狙う。インドは巨大な成長市場。電気自動車(EV)やSUV(スポーツ用多目的車)が拡大する。電気自動車は深刻な大気汚染を背景とする。2020年4月から厳しい新排ガス規制が導入される。金融機関の貸し渋りや個人消費の冷え込みで、ドイツに抜かれ、世界5位に後退したインドの自動車市場。そのなかでもSUVは健闘。インドではトヨタのランクルか三菱のパジェロに乗っていた。悪路も走れる設計で交通事故の多いインドでは貰い事故対策も忘れられない。
 長城汽車は、2006年に最初の輸出車としてホーバーを西ヨーロッパに輸出。イタリアでは30,000台が販売された。長城汽車は中国国内の他に、2007年8月23日に、ウクライナに工場を設置。2019年6月からSUVの生産ロシアのトゥーラ工場で開始している。 イランの自動車メーカーDiar社も長城汽車の製品を生産している。
 インドの自動車市場は、スズキが50パーセント。これを二位のヒュンダイと、三位、四位のマヒンドラとタタが追う。さらにトヨタとホンダという序列になっている。スズキは自社にない技術で提携先のトヨタと協業し、首位の座を守る。英調査会社のLMCオートモーティブによると、インドは2026年までに中国、米国に次いで世界第3位の自動車市場になると予想されている。

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