インドでは、自動車メーカーが人工呼吸器を作り、都市封鎖で空気が新鮮になる
乗用車インド最大手マルチ・スズキ・インディアは3月28日、不足する恐れがある人工呼吸器の増産を支援すると発表した。新興医療機器メーカーと共同で取り組む。インドでは自動車メーカー各社が、不足している人工呼吸器など医療関連製品の生産や調達に動いている。タタやマヒンドラも例外ではない。米配車大手のウーバーは、インターネット通販大手フリップカートと提携し生活必要品を宅配する。
ロックダウンによって大気汚染物質が激減している。3月25日に始まった都市封鎖で工場や店舗などが閉鎖され、公共交通機関や建設工事もほぼ停止した。ニューデリーでは微小粒子状物質PM2.5の濃度が3月20日には1立方メートルあたり91μgだったものが27日には26μgに激減した。三分の一以下だ。CO2も1立方メートルあたり52μgから15μgとこちらも三分の一以下に。
ウイルスが経済を変え社会を変えている。
(追記20200418)人の移動が止まった結果、車の排気ガスなどが激減し、スモッグなどで汚染されていた大気がきれいになった。インド北部のパンジャブ州ジャランダルはヒマラヤ山脈の約200キロほど南に位置する。大気汚染がひどく普段はヒマラヤ山脈は見えない。それが3月25日、インド全土で外出禁止令が発令された結果、4月に入り、地平線のかなたにヒマラヤ山脈が見え始めた。ここ30年で初めてとのこと。